魅力あるマーケットとは魅力のないマーケット
こんな経験はないだろうか。子供のころ発売したてのオモチャを買ってもらい
大切に遊んでいたところ、数か月たってもっとリアルでミサイルを飛ばしたり
出来るオモチャが発売して友達に自慢されたた。、ハードディスクみたいな
ウォークマンを買って喜んでいたらFMが聴ける薄いSHARP PLAYERが発売・・・
ビジネスでもそうですが、新しい事を思いつき新しい市場を開拓しそれがヒットすると
必ず2番手3番手が現れ市場を取り合い価格競争となり顧客を奪われる。
持久戦に持ち込まれれば資金力・知名度・販売力がある大手が当然有利となってくる。
既得権を守る為に理想的な市場形成は他社が参入しようとした際に「参入にお金がかかる(技術)」
「参入に時間がかかる(ノウハウ)」そして「魅力がない(参入されない)市場」にしてしまうことが大切。
この様なニッチ市場を作り、特別な技術や特許でコアコンピタンスを持てれば、中小企業にとって
おいしい市場と言えるであろう。
例えばキャッチャーミット市場がそうだと聞いたことがある。
キャッチャーミットは通常のグラブと比べて技術やノウハウが必要らしい。
そしてキャッチャーミットは男の子ならだれでも持っているという代物ではない。
しかし、チームがあれば必ず最低1つは必要で絶対的に大きな市場ではないが、非常にニッチな市場である。
増してや参入に時間と技術が必要ならば大手にとっては魅力的な市場とは言えない。
しかし小規模事業所で年間1億の売り上げがあれば、大手企業に市場を荒らされる心配もなく
競争の無い市場で戦える。
新規市場を開拓する際は、商品の魅力や進化ばかりに目をやり市場を大きくする事だけでなく
いかに魅力のない(競争原理が起きない)市場にしてしまうかも大事なのである。