LGBTについて考える|東京都墨田区の製版・印刷

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LGBTについて考える

昨日は業界のセミナーに参加した。テーマはLGBTを考える~「自分らしく生きる」という選択。LGBTとはご存じの通りレズビアン・ゲイセクシャル・バイセクシャル・トランスジェンダー(性同一性障害)の頭文字を取った造語である。講師には自らトランスジェンダーと公表し、講演会や執筆、モデルなどの活動を行っている西原さつき先生。性に対しての違和感を覚えたのは3歳の頃、幼稚園で着替える際に男としてカテゴライズされた時に初めて今後男として一生を過ごす事に絶望を感じたという。その後16才でホルモン注射を始めて家を出る事を決意し、両親にきちんと女性として生きて行く事を報告したのが24才だったという。

私は経営者として、これからのダイバーシティー経営を学ぼうという趣旨で参加したわけだが、それ以上に普段考えた事のない貴重なワークになった。西原先生からは1時間の講演を聴き、LGBTの現状から決してマイノリティーではなく見えていない、見ようとしていないだけだという事、そして沢山の方々が自分らしく生きたい。ただそれだけ。しかしそれにはあまりにも沢山の障壁が実際にあるという事を理解した。Silence=Deadというコピーが強く印象に残った。時代は今大きく多様性に付加価値を見出す潮流がオリンピックに向け整いつつある。参院選の公約にもこぞってLGBTへの理解を公言している現在、ダイバーシティーという枠ではなく個性として多様性を認識・認知していく事が当然なんだと思った。

ワークショップでは「自社の社員30才男性(係長)が突然トランスジェンダーを告白し、今後女性として生きて行きたい」という意思を告げられた時、経営者としてどういう判断をするか?というテーマで話し合った。基本的には受け入れ、社内整備をする。しかしクライアントへの理解となると難色を示す考えもあった。社会の流れとは裏腹に激しく拒絶する人ももちろん中にはいるだろう。フジテレビで今論争となっている「保毛尾田保毛男」に関しても25年前にはなんら問題にならなかった事、特別な人、気持ち悪い病的なキャラ、をあえて誇張させたお笑い?にイジメの根底がある様にしか思えない。

懇親会を終え、電車で帰る途中にもし今日のワークのお題が「自社の社員」でなく「あなたの子供が」という内容だったら、親としてどう向き合うか、答えは解っている。しかし本音は・・・もっと深い話しになったと思う。

【その他学んだ事の備忘録】

■男と女の気持ちを分かる西原先生いわく、「男には常に継続性のある愛情というものはない。もし愛情という言葉をトランスするものがあるとすればそれは責任という言葉」

■LGBTを理解し人間の多様性を認め重んじる人を「ALLY」(アライ)といい、それを認め重んじる企業をALLY企業という。

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講師:西原さつき 氏